うつ病で入院した方が良いと家族が判断するのはどんな場合なの?

うつ病は他の病気や怪我と違って、その症状の重さがまわりから見て分かりにくい病気です。

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周囲や家族にうつ病の知識がない場合、うつ病を患っている方の多くは精神論によってもっとタフであるべきであるとかプラス思考でいなければならないなどの叱責を受け、かえって逆効果になったりします。家族はどのような対応をしたら良いのでしょうか?

このような場合では、医師は家族にその誤りを指摘し、状況次第では入院を勧めることがあります。それではこの病気によって家族が入院をする時の判断基準とは、どのようなものでしょうか

うつ病を患っている家族が入院が必要とする基準とはどんなものがあるの?

第一に、うつ病の家族の患者さんに死にたいような願望が見られる場合です。つまり適切な管理下にうつ病の患者さんをおかないと、患者が自殺してしまう事があり得る場合です。

第二には、食事が自分自身で摂ることが困難な場合です。

病状によっては食が進まなくなるケースがありますので、医学的知見の無い家族の元に患者をおくよりは、病院で管理した方が安全であると判断される場合です。

第三は、薬の副作用がはっきり出過ぎて辛過ぎて堪える事が困難な場合です。

家族の内の誰かが入院での、うつ病の治療方法は薬物投与と認知療法によりますので、うつ病の薬が飲めないようであれば医師の管理下におく方が有利になるのは言うまでもありません。

そして第四は、家族や職場が精神論で物事を考えがちになっている場合です。

このケースでは家族の内で、うつ病を患っている患者が更に自分を責める思考にとらわれてしまう傾向があり、かえってうつ病の病状を悪化させてしまう事が想定されています。

このうつ病は例えば検査などによって数値によって病気であるかそうでないのか、その重特性が示される性質の病気ではないため、第三者の理解を超えている問題である可能性があります。

その場合は感情にまかせた無責任な叱咤激励になるよりは、適切な入院での治療によって家族の内の問題解決が図られるべきなのです。

現在の日本は、年間約3万人もの人々が自殺をしています。そして更に不審死や行方不明者などがそれぞれ15万人ほどいますので、自殺者の数はもっとずっと大きくなる可能性があります。

専門家の指摘によれば、そうした人々の多くがうつ病を患っている可能性があり、適切な治療を受ければ自殺という選択肢は選ばなかった可能性があると考えられています。

慢性的なうつ病は要注意!

家族の内の誰かが慢性的なうつ病で悩まれている人々にとっては、自殺は甘い誘惑でもあります。自殺によって自らの命を絶ってしまってこの苦しみから解放されるならば楽な事だと考えてしまうのです。この誤った考え方は、周りの人、家族が指摘しても本人にはなかなか通じません。心身共に疲弊しすぎていて思考回路が正常ではない状態なので、かえって自殺念慮を強めてしまう結果にもなりかねません。

このうつ病は決して不治の病ではありません。適切な治療を受けさえすれば、必ず治る病気なのです。そして注意すべきは、この病気になりやすい環境や性格というのはあり得るにしても、家族の内の誰が患っても不思議ではない病気であるという事です。

1生に1回は誰でもうつ病になる可能性があると言われる方もいます。

ストレスはため込まずに必ず吐く時間を持つことがとても大事です

自分では自覚が乏しいうちにストレスが蓄積していることが怖いところです。

さて家族の内の誰かのうつ病の症状次第では患者さんを入院させなければならない事が理解できたとして、そういう患者さんとはどのように接するべきでしょうか。例えば親しい友人や家族であれば病棟を訪れてお見舞いをするという事も考えると思います。しかしその場合には幾分かの慎重さが必要になってきます。

例えばうつ病の患者さんが死にたい願望が強い状態に陥ってしまうほどの状態であれば、親しい友人や家族であってもその激励は病気に障る可能性があります。その結果、うつ病の患者さんが克服へ向けての治療の進捗を焦ってしまい、現在の忌むべき状態からの脱出を強く希望する自体になりかねません。

入院している家族へ過剰な励ましは厳禁

くれぐれも入院しているうつ病の方へ家族であっても「頑張れ」とか「早く気合いで治せ」とかプレッシャーになる言葉をかけるのは止めておきましょう。

うつ病の症状が重く辛い時におけるそうした焦りは禁物であり、したがってうつ病を患っている患者さんを見舞に行くという行為にも慎重さが求められます。一般に精神疾病で入院している患者に対しては、見舞客が訪れた場合、医療スタッフがその見舞客と「会うかどうか」の医師を患者に確かめるのが普通であることが多いようです。

したがって家族をはじめ、誰とも「会わない」という選択も当然あり得ます。ところがその見舞客が親友であったり上司であったりした場合は、なかなか拒むのも難しいところです。

うつ病を患っている患者さんがお見舞いを受け入れた場合には、仕事の進捗であるとか、日常に戻される力が強く発揮されます。すでにいつ退院すれば良いかを検討するような段階ではそうした激励に堪えられる可能性がありあますが、一般的にはそうした訪問は避けるべきだといえるでしょう。

入院するとなれば、いかに患者と日常を切り離すかが治療の出発点となるべきである事から、仕事などの話題は禁忌されるべきであるからです。

そのため、家族であっても見舞いなどの行為にも慎重さが求められます。親友や親しい同僚であるならば見舞いにいきたいという気持も理解したいところですが、患者が「話し相手が欲しい」という程度に回復している状態でなければ、その時は家族であってもまだ大分先であると認識すべきです。

うつ病患者は外の世界を怖がって、自分の生活圏から外に出ようとするには、体力・気力・好奇心が揃わなくてはなりません。そして外の世界を知りたいという自然な欲求が押さえ込まれるのがこの病気なのですから、やはり時を待つしかありません。

また精神疾病患者に対してよく言われる、あの人は精神が虚弱だから、というセリフも禁忌です。むしろうつ病を患って苦しんでいる方は、その所属する組織の問題点を誰よりも敏感に察知した功労者であると考えるべきです。

したがって退院後の職場復帰も、そうした問題点を解決した上での受け皿であるべきであり、そうしないのであれば患者は再発を繰り返すし、他のメンバーも同様の精神疾病をきたす可能性があると知るべきです。

重いうつ病の時は入院した方が効果が期待出来るって本当なの?!

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