ボランティアがうつ病の克服にオススメな理由とは?

ストレス社会といわれる現代ではストレスが原因となってうつ病へと移行してしまう方も少なくありません。うつ病は人それぞれによって症状も全く違うため、その人その人で克服へ向けて効果が期待できる治療方法は違ってきます。

そんなうつ病を克服するための一歩となるものにボランティア活動があるといわれています。

ボランティアをしてみる事のメリットとは?

うつ病でも学校や仕事などへ行きながら治療をしている人、逆に人と接すること自体で症状が悪化してしまうことから学校や仕事を完全に休んで行っていない人などもいます。

こうなってしまうとうつ病が改善したとしても復帰することがとても大変だとされており、その復帰する前のリハビリの一環としてボランティア活動をしてみるというのが良いとされているのです。ボランティアは強制されるものではありませんし、人と接しながら好きな時に参加して働くことができるのがメリットです。

いきなりその病気の原因となった場所へ復帰しろと言われてもトラウマのようなものが心の隅に少しでもあると近くの駅へ行くことさえも無理だとなってしまう方もいます。しかしボランティアも人と接して、誰かのために動くという点では収入が発生していないだけで立派な社会復帰の一つなのです。この小さな社会復帰を成功させることができれば、大きな自信となって返ってきます。

では実際にどういう風にボランティアする場を見つければ良いのでしょうか。自治体の中に専門の機関などが設けられていることが多いので、まずはそのような機関に登録することから始めてみるのがおすすめです。

どのような活動があるかといいますと、例えば病院や老人介護施設、養護学校などでの活動はけっこう見かけることができますし、道路などを清掃するというものもあります。内容はそれほど難しいものではありませんから、専門知識が必要なものではない限りは誰にでもできる簡単なことが多いです。

もちろん無責任なことはできません。しかしこのような活動は自分で選んで動くタイプのものですから、できそうにないなと感じたら断ることもできるのです。まずは自分が楽しみながらできそうなことから始めるのが良いでしょう。

うつ病を患ってしまう方というのは真面目な性格の方が多いといわれており、会社などで責任を伴う場合、何かあった時に自分の責任だと自分で自分を追い詰めてしまうことが少なくありません。

そういう方であってもこのような活動であれば重圧などを感じることなく、自由に動くことができることが期待できます。そして活動に慣れてきた頃には人に対する恐怖心などはかなり薄れています。そうなったらようやく会社などでの復帰をしてみることもしやすくなります。

ボランティアがうつ病の克服に良い理由とは?

うつ病から脱出して克服するためにはボランティアが良いと言われていますが、その理由はどこから来ているのでしょうか。

うつ病でボランティアがオススメな理由として一番に挙げられるのは社会復帰になります。
うつ病になってからでも会社で働いていたり、活動をされていたりする人でしたら人と人との関わり合いがあり、通院しながらの治療ができているのでまだ良いのですが、一旦休職してしまったり、引きこもってしまったりしている人だと社会との繋がりがなくなってしまい社会復帰がとてもし辛くなります。
もしうつ病を克服した場合でも社会との繋がりがないと職場復帰や社会復帰ができないということもありますので、そういった意味も含めてボランティアがオススメされているのです。

ボランティアは社会復帰のためのリハビリのようなものでありまして、ボランティア活動を通して人々と触れあい働くこと、他人と喋ること、身体を動かすことに慣れさせていきます。
うつ病を患った人の中にはかなり短期間であっさりと克服して社会復帰される方もいますが、なかなか治らず引きこもってしまったり、克服したとしても社会復帰に向けた活動ができなくなってしまったりして、その事が理由でまた振りだしに戻ってしまうことも少なくありません。
そういった回復傾向にあるけど、あと一歩が踏み出せないという方にボランティア活動はオススメになります。

そもそもうつ病の原因は?

そもそもうつ病の原因はさまざまありまして、近年では職場や仕事が原因によって引き起こされていることが多く、職場に行くことが嫌、仕事をすると考えると拒絶反応を起こしてしまうという方が多いです。

このような原因の場合は、いくら症状が良くなってきても社会復帰が近づくにつれてきてぶり返してしまう可能性があります。
それに以前のように仕事復帰をして元の職場で働くといった形でないと、れっきとした克服とも言えませんので、活動を通して慣れていかないといけないのです。

仕事のことを考えると拒絶反応を起こすといった方は、とてもではないですが社会復帰するのは難しくなりますので、いきなり仕事をするんだと考えて病気を治していくのではなく、活動をしながら体や心を慣らして、段階を踏んで克服していかなければならないのです。

ではどういった意味で効果があるのかと言えば、身体や心を慣らすというだけではなく、自信を持たせるという意味が大きいです。
ボランティア活動を精一杯して人から褒められたリ、良いことをしている、身体を動かしているといった実感が湧くと精神的に社会復帰ができたといったような自信がつきます。
この自信が社会復帰には大きなことであり、必要なことなのです。

うつ病が発症していると分かっているのにできない、人との交流に恐怖心がある、上手くできるか自信がないといったことによって仕事ができなくなるケースが多いですが、自信がつけば大丈夫なことが多いです。

ボランティアは無給で働き、人とコミュニケーションを取りますから人に喜ばれますし、責任もそれほどありません。
仕事というプレッシャーがなく、他人に喜んでもらえるのは大きな自信に繋がります。

うつ病を克服させるためには段階を踏むのが大事であり、その最終段階に良いのが無給で働き、人に喜んでもらい、自分に自信をつけさせる活動となります。
それでも不安な方は本来の仕事の前に短期のアルバイトをするといった方も多くいまして、最終段階に必要なことになるのです。

社会復帰をするためには我慢をするのではなく自分が気持ちよく働ける、自信がもてるということが大事であり、社会復帰できているんだという実感が必要なのでボランティアはオススメになります。

休職して社会復帰までに掛かる時間が長いほど自信を失ってしまっていますからゆっくりと活動を行い、カウンセラーとも相談しながら少しずつ慣れさせていきましょう。

自信がないこともうつ病を患う元だった!確実に克服する方法とは?