うつ病は症状の進行状況に応じた治し方というものがあると思います。
初期症状の段階で治療に取り組むことで、悪化を予防して早く治せる可能性も高くなります。
そのためにはまず、うつ病の初期症状を知っておく必要があるでしょう。
基本的にはクリニックの受診ですが、生活面での取り組みにも治し方があります。
人によってあらわれる症状は異なりますが、様々な初期症状があります。
1. うつ病の初期症状とは?
また便秘や下痢などの消化器の症状、頭痛や肩こりといった症状があらわれることもあります。
物事をネガティブに捉える思考の変化、いわゆる希死念慮もその一つです。
これらの症状に心当たりがあるとしたら、うつ病の初期症状の可能性が考えられます。
治し方ですが、まずは焦らずゆっくりと治療に専念することが基本になります。
大切なのは休養で、心と体を休めてあげることが大切です。
ストレスが悪化の原因になるので、ストレスと距離を置くこともポイントになるでしょう。
会社勤めの人は職場、学生は学校と距離を置き、受けるストレスを減らす必要があります。
休むことで気持ちが楽になり、症状が軽減または改善される場合は、この方法が有効な治し方だと判断できます。
自分の症状がどのような段階か気になる方はこちらからチェックしてみてください。
うつ病のセルフチェックシート|岡山の精神科医療専門病院 歴史ある精神科専門病院として岡山の精神科医療に貢献いたします (kawada.or.jp)
外出が難しいほど体が重いのであれば、無理に外出する必要はありません。
好きなテレビを見たり、音楽を聴いて過ごすのも良いでしょう。
無理をする必要はありませんが、何かしたい気持ちになったら、その気持ちを尊重することをおすすめします。
2. 初期症状の時の治し方のポイント
2-1. 出来る範囲内の事だけ取り組む
まずは家の中でできることで構わないので、少しでも出来ることに取り組むことが回復の助けになります。
心と体が休まり、活動する意欲が高まった場合は、外出を考えることをおすすめです。
いきなり遠出をするのではなく、近場に散歩に出かけたり買い物に行くのが良いです。
そうして少しずつ行動範囲を広げることが、うつ病の初期症状を治すポイントになります。
職場や学校に復帰するタイミングは、症状や体調、そして本人の希望と相談して決めることが必要です。
焦って復帰しても、休養と復帰を繰り返すことになりかねないので、焦らずじっくり判断してタイミングを見極めましょう。
焦りは回復の妨げになるので、特に責任感が強い人ほど焦りに注意です。
職場や学校、それから家族のサポートがある中で、治療に専念出来るのが望ましいといえます。
家族がストレスの原因になっている場合は、自宅以外で過ごす環境の変化が必要になります。
理解ある友人や知人の家でお世話になる、ホテルに宿泊して過ごすといった方法が考えられます。
この場合もやはり、家族の協力というサポートが必要です。
家族と距離を置くことで、お互いの関係性や関わり方を見つめ直す機会になります。
どう関わればストレスを感じずに済むか、それを考えて関係を再構築する機会を設けるのは、治療や再発を防ぐ意味でも良いことです。
2-2. 好きな事に没頭する
うつ病の初期治療の治し方には、好きなことに没頭する方法もあります。
趣味がある人は、その趣味に時間を忘れ没頭して楽しむことが治療になります。
周りの目を気にせず好きなだけ趣味に打ち込むことができれば、初期症状はすっかり改善されるはずです。
ただし、この方法には活動するだけの意欲、活力が必要不可欠です。
意欲が低下していて活力が乏しい場合は、やはり先に休養をとる必要があります。
うつ病の初期症状があらわれているときの過ごし方ですが、一日のスケジュールを決めて過ごすことをおすすめします。
夜寝る前はスマートフォンを使わないようにして、睡眠に入りやすい環境を作るのが理想的です。
照明は薄暗くして、アロマオイルを楽しむのがおすすめです。
ただ無理に眠ろうとはせず、眠くなったら布団に入って眠るので構いません。
朝は、日が出る時間にあわせて起床時間を設定します。
朝起きたらカーテンを開け、天気が良い日は窓も開けて日の光を浴びましょう。
小鳥のさえずりに耳を傾けたり、風を感じたりして五感を研ぎ澄ませることが大切です。
朝は食事も大切で、食欲が少しでもあるなら無理のない量を食べることです。
バランスの取れた食事をすることが心と体の栄養になり、意欲と活力を高めることになります。
立ち上がって体を動かすことができる場合は、軽い運動するのも良いでしょう。
30分程度の散歩でも構いませんし、軽く走ったり自転車を漕ぐ運動をするのもおすすめです。
ハードなトレーニングは必要ありませんが、自信に繋がるなら筋トレをするのもありです。
休養と食事、運動を組み合わせることで、初期症状を改善していくことができます。
規則正しい生活習慣が回復の後押しになるので、まずは生活の乱れを整えることから始めましょう。
ストレスは溜め込まず、発散する方が回復を早めます。
特定の人物について不満がある場合は、愚痴でも悪口でも構わないので、信頼の置ける相手に吐き出すことをおすすめします。
そのような相手がいなくても、カラオケで大声を出すなどでもストレスの発散は可能です。
3. まとめ
今回はうつ病の初期症状の時の治し方について記事にしてみました。
自分の体験では、23歳の時のある日の朝に頭に違和感を感じたのが発端でした。頭痛ではなく、頭がすごく重く感じて、アレ、何だこれはという症状が始まりでした。
普段なら朝起きて、顔を洗う、トイレに行くという考え込まなくても出来ることが出来にくくなり、一々考え込む時間が増えていきました。
当然、最初はうつ病というものを知らず、症状もわからいので暫くは放置していましたが、やはり駄目だと思い病院で診断を受けた結果、うつ病だと言われました。
初期の頃は病院の薬を飲んで、ただひたすら自宅のベットで一日中横になってるだけの日々でした。
最低限の食事を無理やり食べて、後は殆ど外出も出来ずに籠っていました。
自分の経験から言えるのはうつ病に限らずですが、トラブル事は早く手を打つことに越したことは無いという事です。
病院の薬を使う事を全否定する人がいますが、初期の内に早く対応した方が結果として長引かずに済みます。
自分の場合は途中で薬の使用を止めてしまったり、治りかけなのに早く仕事をしないといけないという焦りから働き出して余計に症状を悪化させてしまって結果として元気になったと言えるまで約6年くらいもかかってしまいました。
自分のようにならないように、とにかく早めに対処する事を心がけてください。
うつ病で初期症状の時は仕事とどう向き合う? | 心の充電部屋 (utsubyou-kaizensuru.com)