武田鉄矢が体験したうつ病の症状とは?そして克服出来た方法とは?

現代社会はストレス社会ともいわれており、年々うつ病を発症する人が増加し続けており、2013年には、地域医療の基本方針となる医療計画に盛り込むべき疾病として指定されてきた癌、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病の4大疾病に、精神疾患が加えられ、5大疾病とされました。

武田鉄矢さんもうつ病を経験されていた

それほどまでに、現在ではうつ病などの精神疾患に苦しんでいる人々が多く見られるようになっているということです。

数年前の報道で、著名な芸能人である武田鉄矢さんも、長きに渡りうつ病の症状で苦しんでいたということが分かり、あの明るく前向きな武田さんがうつ状態になっていたということに、日本中の国民は驚きを隠しきれなかったものです。
その反面、現代のストレス社会の中ならありえないことではないと、納得された方も多かったことでしょう。

武田鉄矢さんは、日本のフォークグループ「海援隊」のボーカル・リーダーであり、その他にも俳優・タレント・作詞家としても活躍されており、中でも俳優として一躍、日本国中に名を馳せた人気ドラマ、「3年B組金八先生」、「101回目のプロポーズ」、「竜馬伝」などは今でも人々の心に焼き付いていることでしょう。

また武田さんは、福岡県の出身で、博多弁を織り交ぜた独特のユニークなトークは、多くの人々に笑いを与えてきました。

そんな武田さんが、何故うつ病になってしまったのでしょうか。
また、それはどのような症状であり、どのようにして克服されたのでしょうか?

武田鉄矢さんは、2014年の10月7日、あるテレビ番組での取材で40代からうつ病を発症し、約20年にも及んだ壮絶な苦しかった胸の内を明かしました。

その症状を発症したというのは、ちょうどあの爆発的な人気で視聴率をあげ当時の若者の流行語ともなった名文句で知られるテレビドラマ「101回目のプロポーズ」にメインとして出演されていた頃です。

爆発的な人気の裏では、想像を超えた多忙な仕事の日々を送っており、それで少しずつ身体や精神に異変を感じはじめ、うつ状態になってしまったということです。

この病になる前には必ず、こころや身体にSOSのサインが誰しも出るものです。
それに、いち早く気づき休養を取り、こころと身体を健康な状態に戻していくことが、この予防に繋がります。

変な無理をすることが一番怖いのです。当時の武田さんには、仕事上、そのようなこころと身体のSOSに気づく余裕も、休養をとる時間も全く無かったのでしょう。

武田さんは、当時を振り返り、体調の変化からか、ちょっとうつ病ぽくなり、何をやっても力が湧いてこないというのが最初の初期症状であったと語っています。

うつ病の初期症状として一般的にいわれているのが、不眠・中途覚醒・起きることができないなどの睡眠障害や自律神経の乱れによる眠気、睡眠中も緊張状態にあるため見る現実的な夢や悪夢、食欲不振、動悸・微熱、吐き気、頭痛・肩こり、しびれ、めまい、倦怠感、多汗、性欲減退、生理不順など様々な症状が現れ、これらの症状のでかたには個人差があり、人によって度合いも異なります。

このように、初期症状は精神的な無気力感や気分の落ち込みなどよりも先に、身体の方にSOSのサインがでるものです。
よって、武田さんがおかしいなと感じた頃には、うつ状態の入り口に既に足を踏み入れていたということです。

この病の初期症状は、日常でもよくあることが多いため、少し疲れが溜まってるのかなと放置しがちですが、きちんとその疲れやストレスを早めに取り除くことが大切になってきます。

海援隊のメンバーも当時を振り返り思い起こしてみても、武田さんが最近眠れないといっていたが、軽く受け止めていたと語っています。周囲にも分かりにくいこの病は、非常に厄介な疾患です。

武田さん、本人が語った症状としては、不眠・無気力・疲労感・倦怠感・マイナス思考に陥る・気が滅入る・「頑張って」という言葉が辛く感じるなどがあり、そのような辛さをずっと一人で抱え込んでいたのです。

また2011年に大動脈弁狭窄症の手術を受けた際、自分の老いを感じ恐怖となり、心身ともに追いつめられてしまったそうです。

武田鉄矢さんを救った言葉とは!

そんな武田鉄矢さんをうつ病の状態から救ったのは心理学者・ユングの言葉でした。
うつ状態が続く中で読んだ心理学者・ユングの本の中での一節、「人生は山登りに似ている。登ったかぎりは降りなきゃいけない。登りっぱなしのことを遭難したという」という言葉とであった武田さんは、この言葉で老いることへの恐怖感がなくなり、前向きに物事をとらえていこうと気持ちが軽くなったそうです。

20年もの長きに渡ったこの病との戦いは、このユングの言葉と以前、精神科の医師に「あなたは過剰適応症です。」と言われて以来の、断ることの大切さを知ることにより、徐々に気持ちが楽になり、回復へと近づいたようです。

現在もしばし、うつ状態に悩まされることもあるようですが、常に気持ちを前向きに持つよう心がけ、前向きを保つ為に、英語で日記を書くなど新しい目標を立てているそうです。

今、現在のあなた自身は大丈夫でしょうか?

寝る間もないほど働いて仕事づくめでほとんど休みが取れてないとか、睡眠時間が極端に短かったりしませんか?

忙しすぎたり、逆に暇すぎるのもストレスがたまるもので目標を持てず無気力になるものです。

武田鉄矢さんのように人気も実力もある人でもうつ病を患ってしまうこともあるんですね。誰もがうつ病を患う可能性そのものはあるのです。

うつ病を経験した人同士でないと理解し合えないこともたくさんあります。

自分では気づかないうちに考え方のパターンがどんどんマイナスのネガティブになっていきエスカレートしていって症状が重くなっていくと、自ら、命を絶っていくこともおきてしまいます。

武田鉄矢さんは人に気を使わせたくない性格であったせいか、うつ病のことをメンバーや家族へは知らせる事はなかったそうなんです。

まわりの方も気付かないほど、平静を装って過ごしていたのかもしれませんね。

うつ病を患いやすい考え方には幾つかのパターンがあります。

小さな失敗でも過剰に落ち込んでネガティブに陥りやすくなります。

決定的な理由もないのに悲観的な考え方に縛られて一人きりで抱えこんだりもします。

このような傾向があると自分で自覚がある方は要注意ですね。

不眠症状や最近は食欲が落ちてきたとかが2週間以上とかある程度、長期に続く場合は注意が必要でとにかく早めに誰かに相談するなど早い対応が重症になることを防いでくれます。

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