父親の過干渉とは具体的にどんな例があるの?その影響とは?

父親の過干渉には、子供のやることに口出しをしたり、考え方を改めさせようとするものがあります。

また同性同士や母親による男の子に対する干渉もありますが、父親による男の子、女の子への過干渉も決して珍しくはないです。

渡部
こんにちは!うつ病改善コーチの渡部 啓二と申します。kei_watanabe1

意識的か無意識的かを問わず、行動と考え方の両方に制限を掛けようとするので、子供は窮屈に感じたり、身動きが取れなくなることもあります。

似たような言葉に過保護がありますが、過保護は子供に厳しくするというよりも、甘やかすイメージの方が近いです。

渡部
見守るどころか手を出して守り過ぎてしまうのが過保護で、過干渉は親の考え方が押しつけられるのが特徴です。

1. 父親が友人選びや進路を勝手に決めてしまう

子供がやりたいと言ったことに対して、それは危ないから駄目、自転車ではなく徒歩にしなさいなどというのが過干渉です。

更にエスカレートすると、遊ぶ友達を勝手に決められたり、入る部活や進路まで決められることになります。

父親は子供のことを思い、良かれと考えて口出しをするわけですが、子供にとっては自分の意見には耳を貸さず、何でも勝手に決められてしまうように感じられます。

過保護は子供の意見を尊重し過ぎてしまうのが問題で、子供の意見を軽視、あるいは無視してしまうのが問題です。

これは一方的な押しつけですし、子供は自分でやりたいこと、挑戦したいことを見つけても諦めてしまいがちになります。

親に言ってもどうせ話を聞いてもらえない、否定的な意見で押しつけられてしまう、そういった思考が諦めに繋がります。

やがて挑戦の意欲は失われていき、何かに興味を持つということも少なくなるでしょう。

これが子供に及ぶ影響と問題で、親子関係、更には家族関係にも悪影響が及ぶことになります。

2. 過干渉な父親は褒める事が少ない

滅多なことでは褒めない、これも子供に干渉しがちな父親のよくあるイメージです。
子供は父親に褒められると嬉しくなり、また頑張ろうという気持ちになりますが、褒められない子供はモチベーションが低下します。

勿論、父親に褒められるだけが良好な親子関係の条件ではありませんが、殆ど全くといっていいほど褒めないのは考えものです。

過干渉の父親はむしろ、些細なことを取り上げて子供に指摘したり、怒ったり批難することが多いです。

これでは子供は失敗を恐れてしまいますし、失敗を怖がるので何も挑戦できなくなるのは当然です。

渡部
学校では目立たずおとなしいと評されますが、性格が穏やかだからというわけではなく、親の耳に入るのを怖がっているからに他ならないです。

学校で目立つと親に何を言われるか分かりませんし、一般的な家庭だと褒められるようなことをしても、それが褒められるかどうかも分からないことから、自縄自縛で行動出来なくなります。

親の言葉が脳裏にこびりつき、行動をしようとすると頭に響く、そうイメージすると分かりやすいと思われます。

子供を滅多に褒めない親は、子供の話を聞かない傾向も強く見られます。

子供が話し掛けても面倒くさそうにしたり、子供の話を遮って自分の話をしてしまうなどです。

これは、子供の諦めに繋がる行動で、子供にとっては大きなストレスになります。

小さい子供には人格形成の影響を与える恐れがありますから、子供の話を遮ることに心当たりがある人は注意が必要です。

学校の三者面談でも、子供に代わり親が先生と話をしようものなら、子供は何も言えせんし何も言いたくなくなって当然です。

確かに、子供が小さいうちは親が見守り、ある程度行動をコントロールして守ることが必要ですが、いつまでも縛り続けるのは間違いです。

子供は少しずつ親の手を離れていくものですし、段階的に自分で考えたり決めて、人生の道筋を見つけるのが成長において望ましいといえます。

干渉の度が過ぎる家庭では、親がレールを敷いて子供がその上を走る形となるので、子供の責任感は養われず、進路を真剣に考えるのも難しくなります。

子供の為という親の行動が裏目に出ますから、間違いに早く気がついて軌道を修正する必要があります。

3. 過干渉だと結果ばかり見る

過程を軽視して結果しか見ない親、これも過干渉の父親に見られる特徴の1つです。

結果だけを見て判断してしまうので、失敗をすると子供がいくら努力をしていても、努力をしていないと評価されることになります。

子供は過程も含めて親に見てもらい、評価してもらいたいと考えますが、結果しか見ない親に対する期待は薄れていく一方です。

頑張っても褒めてもらえないどころか過程も見てもらえないとしたら、あまりにも残酷ですし絶望的です。

つまり、失敗を恐れずに挑戦する姿勢がなくなり、いかに失敗しないかを考えて行動するようになってしまいます。

思考からこのようになってしまうので、失敗を恐れる子供が出来上がります。
本来であれば、失敗しても努力が認められたり、受け止めてもらえる方が子供にとっては安心です。

失敗しても褒めてもらえる、帰る場所があるという安心感は、特に小さい子供には特別です。

しかしそのどちらも持たない子供が行き着く先は、失敗を恐れてリスクを取ることができずに動けない、慎重過ぎるほど無難な選択をする内向きな人間となるでしょう。

4. まとめ

今回は父親と過干渉について記事にしてみました。自分自身の過去の事を思い返しながら色々気づいた事や考えを述べました。父親が子供の為と思ってる事でも、子供からしたらストレスに感じる事も多いんですよね。

自分の子供を親の思い通りにしたいという心理が凄く分かりやすく伝わってくることがありました。自分から何か進んで取り組もうとすると、直ぐに否定から入りブレーキを掛けられるようなことも日常です。

是非、父親の皆さんには子供の話を聞く側に回るようにしてほしいと思います。もちろん、時には辛抱することも覚えていかないといけないですが、特に感情は抑圧しないよう伸び伸び教育してもらいたい思います。