過干渉と過保護の違いとは?具体例を挙げて解説!

過干渉と過保護は文字を比較すると似ていますが、実際には意味が大きく異なる言葉です。

前者は文字通り干渉のし過ぎ、一方の後者は保護のし過ぎという意味に違いを知るヒントがあります。

1. 過干渉と過保護の違い

過干渉は端的に言えば、親の希望通りに子供をコントロールしようとすることです。

言い換えるなら、親の価値観を子供に押し付けようとすることだとも言えるでしょう。

それは子供が望んでいるか否かを問わず、親が必要だと決めつけて干渉することが問題になるわけです。

過干渉との違いは過保護は子供を守るという名目で、子供の代わりに何でも先んじてやってしまうのが問題です。

過干渉・・・親の価値観を無理矢理、子供に押し付ける

過保護・・・子供の代わりに親が先走って何でもやってしまう

干渉は度が過ぎると子供の自立を阻害することになりますが、保護は適度であればむしろ自立を助けることになると言われています。
しかし過度な保護も子供が挑戦する意欲を失い、何でも親まかせにしてしまうリスクがあるので注意です。
例えるなら過干渉は子供が躓いたり転んだりしないように、子供の歩く道を整備することだといえます。
過保護は道を整備するのではなく、子供が転んでも怪我をしないように、身につけるものを揃えたりクッションになることだと表現できます。

2.  過干渉の具体例

過干渉の例を1つ挙げると、子供が自分で考えて通いたい学校、塾を選びたいのに親が決めてしまうことが挙げられます。

何でも親が決めてしまうので、子供はやがて自分が何を望んでいるのか考えるのを止めてしまいます。

渡部
親が一方的に話すのではなく聞き役に回ることも大切です!

また、意見を言っても聞き入れてもらえないことを理解して意見を言うのも止めてしまいますから、親は子供が素直になったと誤解しがちです。

このような変化は諦めに過ぎませんから、子供の意見を尊重せず蔑ろにしていることを理解する必要があります。

子供からすると、自分の意見を言っている時に言葉を遮る親は、独りよがりで自分を見てくれていないように感じるものです。

こうしたこともの意欲を損ね、将来の可能性を奪うことになるので注意が必要です。

過干渉気味の親に見られる傾向としては、子供のことをあまり褒めないこともあります。

出来て当たり前という意識もあり、子供にはより高いハードルのクリアを要求する傾向です。

子供の人付き合いに口を挟むことが多いのも、干渉する親の特徴です。

普通の親も誰とどこに出掛けていたのかといったことは聞きますが、干渉が過ぎるとより細かく、行動をチェックするようになります。

しかも親の価値観に合わない人とは交友関係を持たないように、友達との関係にまで口を挟みます。

当然ながら子供は反発しますし、干渉を嫌うようになって自分からは友達のことをあまり話さなくなるでしょう。

親の干渉が多い家庭では、子供の部屋のチェックが厳しかったり、スマホまで見ようとします。

子供が嫌がっても親は子供の為と言ってするので、反抗しようにも限界があります。

他にも外出に関する行動の制限だったり、命令口調で親の言う通りにするように命令されるのも過干渉らしいところです。

子供は小さい内はそれが当たり前だと思いますが、成長して他の家庭と比較すると、自分の家が異常なのだと気が付きます。

そして何を言っても聞き入れてもらえないことが分かると、挑戦する気力を失い、経験を積む機会が損なわれて自信が付かず自立が難しくなります。

3. 過保護の具体例

過保護な親は子供の得意不得意に敏感で、苦手なことはやらなくて良いといって親がしてしまう傾向があります。

これも一見すると子供が挑戦する機会を奪っていると言えますし、子供が失敗せずに済むように守っているとも言えます。

ただし、過干渉と違って子供の意見は聞き入れられますから、子供にとってはそれほどストレスにはならないです。

逆に何でも良いよと認めてもらえられるので、周りから見れば子供に甘く見えますが、子供にとっては親が自分を認めてくれる存在のように見えます。

適度な保護は実は子供が安心できて、守られていると感じることに繋がります。

ところが、保護が過ぎれば過保護となり、何でも頼る依存に結び付くので気を付けたいものです。

子供を縛り付けないという意味では干渉が過ぎるよりは良いですが、自由奔放になり過ぎてしまうきらいがあります。

何事もバランスが重要ですが、実は前者と後者は束縛と甘やかしという違いに過ぎないのかもしれないです。

干渉し過ぎても過保護でも駄目というのは子供を育てる人にとっては厳しいですが、こればかりは関係を築きながらバランスを取る必要がありそうです。

渡部
理想的なのは、子供が小さいうちは多少甘やかすくらいで、成長するにつれて適度な距離感で干渉することです。

ただ子供はいずれ自立して1人の大人になるわけですから、何でも自分で挑戦してできるようにならなければいけないです。

そう考えると、干渉も保護も単純に悪くはないですし、成長に合わせて親の接し方を変えることが、子供の成長の為になると思われます。

子供にとって望ましいのは、親が両者の違いを理解して子供との距離感をはかり、必要に応じて子供の行動に口を出したり、あるいは耳を傾けて聞き入れることだと言えそうです。

母親の方必見!過干渉にならないための3か条とは? | 心の充電部屋 (utsubyou-kaizensuru.com)

4. まとめ

今回は過干渉と過保護の違いを具体例を挙げて紹介してみました。

意味の違いを正確に答えられる人は意外と少ないかもしれませんね。

自分も最初は正確な違いはよく分かっていませんでした。

いずれにしても子供が主体的に行動しようとしてる時に親が過剰に干渉してくることは良くない事である事がよく理解出来ると思います。

良かれと思って口出す気持ちも分かりますが、敢えて見守る気持ちも持っていて欲しいと思います。