過干渉だと精神疾患になりやすいのは本当?

過干渉とは、特定対象に対して必要以上に干渉することを指します。

ここでの過干渉は保護者と子供の間の状況で、ある意味一つの虐待と言われることもあるようです。

親が子どもに対して、一つの主観的な人間として認めないその結果、子どもの意思・思考・自我の発達・自主性など、これらを否定してしまい、保護者側が求める能力・思考を持つ子どもに育てようとするなどの傾向があると精神疾患になりやすい特徴があります。

渡部
こんにちは!うつ病改善コーチの渡部 啓二と申します。kei_watanabe1

これに似ているものに過保護と呼ぶものがありますが、過保護の場合は子どもが発言していることが尊重されない、保護者側が過剰に欲求を満たそうとしてしまう、子どもに責任のある状況の中などで責任を肩代わりするなどして過剰な行動を行うなどの特徴があるので全く異なる状態です。

そのため、過保護は虐待とみなされることはありません。

1. 過干渉だと精神疾患になりやすい?

過干渉は精神疾患に繋がることがある、このようなことから精神科医などはこのような親のことを毒親と呼ぶこともあるようです。

コロナウイルスによる家庭内のストレスも日々拡大している現代において、勉強をしないで遊んでばかりいる子どもに対し親はイライラすることもある、怒鳴ることもあるなど自分自身もこれは毒親になるのだろうかと、思いながらも感情を抑えきれないで怒鳴ったり叱ってしまう人は多いのではないでしょうか。

一般的に、毒親は子どもの毒になる親を指す呼び方にあるのですが、過干渉になることもあれば暴力をふるってしまう暴言を吐くなど様々な傾向がありますが、いずれも子どもも自分が考えるようにコントロールしようとする保護者を指します。

2. 過干渉だと自己肯定感が低くなりがち

精神科に訪れる人の中でも自己肯定感が低い大人の背景を遡ると、幼少期に毒親の影響が根強く残っているケースが多く、幼少期の親子関係により心に対して深いキズを負っていて大人になってから考え方や行動などにその影響が残るケースも少なくありません。

渡部
子どもは親をはじめ全ての大人たちから肯定されるべき存在であり、生まれて来てくれてありがとう、うれしい、いてくれるだけ良いなど考えるのが一般的な形と言えるでしょう。

現代社会において、試験で良い点を取る、習い事をして良い成績を残すなど親が子どもを認めるための条件が必須になっている、このような親子関係が多くなっているようです。

中でも、勉強や習い事などのように結果に対しての期待が大きいので、保護者側は知らない間に子どもが良い成績を出せるようコントロールしている傾向も強めです。これはまさしく過干渉となる状態です。

昔から教育ママと呼ばれるような人は存在していましたが、従来ならばその近くにはおじいちゃんやおばあちゃんがいて、そのままで良いなど無条件に肯定してくれる祖父母が存在していたわけです。

しかし、現代社会は少子高齢化社会であり、近くに味方になってくれる祖父母がいない状況、保護者からのプレッシャーは子どもへと集中しがちです。

これは、子どもが無条件の愛を受けることが難しい状況に陥っているなどの意味でもあり、無条件であるはずの親の愛は条件が付いてしまえば子どもはちょっとの失敗や他の子どもとの成績を比較したときに劣っていると親からは認めて貰えなくなるなどのように考えてしまいます。

自分に自信が持てない状態で大人になってしまうと、自己肯定感が低いままで成長するので仕事や人間関係がうまくできなくなるなど精神疾患に繋がるケースが多いとされます。

渡部
精神疾患になると、ますます自分はダメだと感じるようになる価値がない人間だと思ってしまうなど、全てのおいてマイナスに考えるようになるので注意が必要です。

本来親は、子どもへの影響力が非常に強い存在なので、あれもこれもといった具合に考えるとそこから支配が始まることになります。

本人はそこまでやりたいとは思っていないけれども、友達と遊ぶことを禁止されて勉強を強いられてしまう、本人が望まないの受験をさせられたり親が敷いたレールの上をひたすら歩くだけの人間になって来ます。

これは、親が勉強出来ることに対しての価値を大きく考え過ぎてしまう、人生の成功は成績が良くて有名な大学に入り優良企業に就職すること、このように思い込むことから始まります。

勉強に熱心になることは悪いことではないけれども、熱心になり過ぎてしまうと親自身そのものに学歴でのコンプレックスを抱えるケースが多いといいます。

幼少期に勉強をしなさい、このように言っていた親は、子どもが大人になっても門限を設けたり一人暮らしの場合などでは毎日電話をさせるなど干渉し続けるケースも多く、結婚も許さないなどのケースもあるようです。

一人暮らしをさせる親もいれば、逆に家を出ることを許さないケースもあるなど、あくまでも自分の配下に置いておかないと不安に感じるなどの特徴があります。

このような過干渉の子どもはプレッシャーを感じ続けてくるので、頭痛・吐き気・動悸など様々な不調が生じやすくなり、内科などでの検査では異常を認められない精神疾患へと発展するなどのメカニズムを持ちます。

3. まとめ

今回は過干渉だと精神疾患になりやすのかというテーマで記事を書いてみました。

自分の意見を言わない、或いは思っていても抑圧してしまうクセがついてしまっていたり、親が何でも事前にやってしまうと苦境に立たされた時に一人でポツンと考え込んでしまってメンタルが病みやすくなります。

幼いころから離れた年代の人とも交流する機会が多かったりしてコミュニケーションが多い生活をしていると困った時に相談する相手がいるので長期的に病むことは少なくなると思います。

 

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