一昔前までは、過保護な親が話題に上がるなど社会問題になったことも多くありました。
この過保護な親とは、子供を甘やかし過ぎる過保護を意味するものですが、現代においては過保護ではなく過干渉の毒親が問題になっているといいます。
1.具体的に過干渉な親とは?
一見、過保護な親と過干渉な親を見たときには同じように感じ取れることもあるわけですが、2つの違いを把握することで全く異なる存在になっていることがわかります。
過干渉とはどのような状況であるのか、そして過保護との違いがどこにあるのかこれらも踏まえ解説しましょう。
過干渉は虐待の一種であり「保護者が我が子を一人の主体的な人間として認めず、その子供の意思や思考、自我の発達や自主性などを否定して、親が望む能力や思考を持つ子供に育てること」である。
引用元:Wikipedia
過干渉な親などから分かりますが、これは特に親子関係で生じやすいものでその中でも娘と母親の間で生じやすいようです。
これは同姓であるため、もっとこのようにした方が良いとか、このようにしないと幸せになれないなどお母さんが娘さんに対して過度な心配をしてしまう、自分の思いを押し付けるなどの特徴と心理が存在します。
一方、過保護は子供がしたいとかしたくないとか主張したことに対して、両親がそれを甘やかしてしまう状態です。
2.過干渉な親の特徴と心理
過干渉と過保護、これらは子供の自立心が損なわれるので自立心が遅れがちになるなどの共通の問題を抱えているのですが、子供にとってのストレスは過保護よりも過干渉の方が強いなどの特徴と心理もあります。
親は子供のお手本となる存在、それゆえに親が子供のことを心配したり適度な干渉は当然のことです。
特に、お子さんが小さい頃には子供がケガをしないよう痛い思いをしないよう先手を打つようなアドバイスをするケースは多いわけです。
一般的には、子供が成長すると同時に親は徐々に子離れをするのでお子さんは主体性を持ち行動することが出来るようになります。
過干渉の親の場合は、中々子離れが出来ずにいるのでいつまで経っても子供に意向を押し付けてしまう過干渉の状態に陥りやすくなる、中には親側がコンプレックスを持っているケースもあり、子供には同じような大人になって欲しくないなどの不安、子育てだけが生き甲斐で他に気持ちをぶつけるものがないなど、このような理由で過干渉の毒親になることもあるようです。
過干渉な親は、
● 子供が話をする前に必ず話し出してしまったり話を遮る
● 子供が選択した進路を尊重しない
● 子供の友達関係を自ら決めてしまう
● 問題ばかり指摘してしまい褒めることがない
● 本来褒められる部分もネガティブに考えがちとなり親なりの考え方でアドバイスしてしまう
などの傾向があるようです。
子供が話をする前に話し出してしまうケースには、学校の三者面談や病院への付き添いなどで見受けられるケースが多く、学校の先生や病院の先生など子供に質問しているけれども、親が先に話し出してしまうなどが特徴的です。
子供の意見を全く聞き入れずに学校はここにしよう、部活はこの部活動が良いなどお子さんが納得できない意見を押し付けるのも過干渉な毒親の行動に見られることが多いものです。
例えば、部活の大会の中で2位にになっても、あそこで頑張れば1位になっていたのに、悪い方だけを指摘するケースも少なくありません。
3.過干渉な親の対処法
このような特徴と心理を持つ過干渉の親、対処方法はどのようにすべきか適切な方法はあるのだろうか、このような悩みを持つお子さんも多いのではないでしょうか。
主な対処法には、
● 距離を置く
● 親子でルールを決める
● 真に受けずに聞き流す
● 第三者への相談
このような4つの方法が存在します。
距離を置くという対処方法は現実的ではない、このように考える人もいると思われますが、可能な場合には物理的に距離を置くと互いに冷静になれるようになって親も口出ししにくくなるなどの効果を期待できます。
真に受け止めずに聞き流す、これはストレスを軽減できる対処法でもあり、毎日の行動を把握されていないのであれば心配していっているだけなどのように軽い気持ちで聞き流すのがおすすめです。
これらの対処方法で難しい、自分の親からの干渉を何とかしたいと考えるときには第三者への相談が最適です。
親からこれくらいは普通などのように言われてしまえばいい返すことができないケースは多い、第三者に相談することで客観的な意見を聞くことができますし、中でもカウンセラーなどのような専門家は知識が豊富にあるため、自分の親が毒親で過干渉であるのか否かなど基本的なことを判断することも可能です。
4.まとめ
自分自身の過去の事を考えてみると過干渉な毒親であった気もしています。
自分で何か興味があったことをしようとしても、いきなり否定から入って口を挟んできたり幼少期は伸び伸びと出来ず顔色を見る癖がついていたように思います。
大人になってからはわだかまりは薄れましたが、過去の事を思い返すとあまり良くはありませんでしたね。