高校生の子供というと大人との境界線上にあって、距離感や接し方にどこからどこまで言って良いのか難しいところがあります。
特に親御さんが気にすべきは過干渉で、子供を心配したり不安に感じるのも理解できますが、自分が毒親の傾向の問題はないかチェックすることをおすすめします。
高校生に対しての過干渉をチェックする上でのポイントには、言葉選びや行動といったものがあります。
1. 高校生の子供に頻繁に口を出してないかチェック!
事あるごとにあなたの為、言うことを聞いてといった言葉を投げ掛ける場合は毒親の傾向があるので注意が必要です。
高校生の子供の反発に対し、心配だからというのもありがちなパターンで、頻繁に心配を口にする親は口癖になっていて、言い訳のようになってしまっていることも珍しくないです。
学校でしっかり勉強できているか、人間関係に問題がないかなど心配になるのは親としては当然です。
その為、程度の違いはあれど勉強しているか、テストの結果はどうかといったことを子供に聞くのは普通のことです。
しかしその頻度が高く子供が親を遠ざけたいと思うほどとなれば、過干渉と診断出来ると言えるでしょう。
2. 高校生なのに子ども扱いし過ぎてませんか?
どこからどこまでが常識の範囲内で、どこからが過干渉になるか厳密な基準はありませんが、子供が高校生なのに親がまるで小学生を扱うような接し方なら診断するポイントととして注意です。
本来であれば、もう自分のことはある程度自分自身で出来る年齢ですが、過干渉な親は成績を事細かくチェックしたり、友人関係や恋人についてもあれこれ聞こうとします。
こういう傾向がある事でも既に毒親の域に入ってると思います。
更に干渉が激しくなると、友人を選別するように付き合う相手について指示をしたり、会ったこともない恋人を子供の話だけで避難したり、付き合うのを止めるように言うのもありがちです。
確かに子供はいくつになっても親にとって子供ですし、安定的な人生を送って欲しいという気持ちも分かります。
大人に近いといっても、完全に大人ではなく関係も対等ではないかもしれませんが、あれこれ命令をするのは違います。
- 子供に言うことを聞かせようと命令口調になる
- 子供の話に最後まで耳を傾けない
- 子供の意見より自分の意見を重視する
といった親は過干渉と診断出来るでしょう。
高校生の子供からしてみると、まるで親は絶対的な存在として君臨しているかのようで、自分の意見を聞いてもらえない存在に見えます。
このような毒親は自覚なく、子供の考え方を否定していたり、理由をつけてコントロールをしようとします。
子供が自発的に興味を持ったりやりたいことを否定する、努力をしても結果が全てで、過程について評価をしたり褒めないのも問題です。
過干渉のチェックに引っ掛かる毒親は、子供の反論にさえも耳を傾けず、口答えをするならうちの子ではない、家から出て行けと言ったりします。
例え本気ではないとしても、そのような言葉を投げ掛けられた子供は傷つきますし、高校生なのにいつまでも子供扱いをするという反発心が生まれてしまいます。
3. 門限が厳し過ぎるのも過干渉の可能性あり
他にも連絡をしないと連絡が遅い、もっと早く決まった時間に連絡をするようにと言われる、門限が厳しくて門限の1時間、30分前にも連絡をするように言われるなど、どこからどこまで厳密に決め過ぎるのも過干渉に該当します。
親が子供の行動をチェックしたり、悪い仲間と付き合っていないか心配するのは当然ですが、その頻度や厳格さが増すとしたら、子供にとってはむしろ異常です。
だからこそ命令だったり支配をする形にならないように、親子関係には適切な距離感や関わり方があるわけです。
ゲームの時間を制限するのも、視力の低下を心配したり、勉強を疎かにしない為という理由として納得出来るものです。
ところが、1日1時間どころか30分しか遊べなかったり、1分でも時間をオーバーするとペナルティが課せられるとしたら考えものです。
高校生にもなれば流石に時間の使い方は自分で考えられますし、多少時間がオーバーしてしまっても、他の時間を調整して帳尻を合わせられるはずです。
それをまるで、厳格にコントロールしなければ子供がいつまで経っても時間を守れないと考える毒親は干渉が過ぎますし、子供は辟易してしまうでしょう。
時間に厳しいのと干渉気味なのは似ているようで異なりますし、干渉過ぎる親を持つ子供は息苦しく、また友人との交友にも恋人との交際にも不自由を感じます。
チェックポイントは他にも、スマホのロックの解除方法を教えるように言う、親が見せるように言えば見せなければいけない、SNSやLINEの内容も逐一確認されるなどが挙げられます。
行動がGPSで把握されたり、1日の行動を全て親に報告しなければいけない、連絡がなかった時間帯はいつどこで何をしていたか問い詰められる、こういったことも過干渉な証拠です。
発言や行動の監視はまるで子供が犯罪者のような扱いですし、親は警察のような振る舞いで、有無を言わさず子供のことを調べ上げようとしている感じです。
これでは健全な親子関係とはいえず、子供は萎縮して親はいつまで経っても子離れができませんから、これらの項目に当てはまる心当たりがある場合は気をつける必要があります。
4. まとめ
今回は高校生に対しての過干渉チェックについて述べてみました。
自分自身の過去を思い返しても多く当てはまってる点がありました。
どこの家庭でも程度の差があれ干渉されるのは当たり前ですが、どこからどこまでも「干渉し過ぎる」事が問題です。
多くの方が経験あると思いますが、これから勉強し始めようとする時に「勉強しなさい」と言われるとガクッとやる気が減退しますよね。
毒親と診断されないためにも上から一方的に押し付けるのではなく「聞き役に回る」事を取り入れてもらいたいですね。